小論文の書き方・レポートの書き方パラグラフ/パラグラフとは

パラグラフとは

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パラグラフはひとつのアイデアを示す

基本的に論文やレポートにおけるパラグラフは、「ひとつのアイデアを示す」単位です。パラグラフは単に「読みやすい長さで切る」のではありません。このあたりが国語の時間に習う作文で言う段落とは大きく違うところです。無論長すぎるパラグラフはいかに論理的であっても、わかりにくくなりますから良くないのですが、パラグラフは単なる文章の区切りではないことを肝に銘じましょう。

パラグラフの実例

例えばアフリカにあるバオバブという木について書こうとしたとしましょう。バオバブと言ってもいろいろな側面があります。「バオバブはアフリカ最大の木である」ということを書きたいのであれば、これをひとつのパラグラフにします。「バオバブの木を現地では多目的に使っている」ということを書きたいのであれば、それをひとつのパラグラフにします。例1を見てください。

(例1)
「バオバブは多目的に使われる木である。西アフリカでは、幹の下の方の樹皮がはがれたバオバブの木を良く見かけるが、これは現地の人たちがバオバブの皮をはいでロープにしているためである。またバオバブの葉は食用となり、緑色のソースを作るのに使われている。そして実はビタミンCが豊富で、種子の周りについた部分を水に溶かし、砂糖を加えた飲み物が売られている。」

これはバオバブの用途についてまとめたものです。

悪いのは以下の例2。

(例2)
「バオバブはアフリカ大陸には1種類だけが分布しているが、マダガスカルにはさらに7種、そしてオーストラリアには2種が分布している。バオバブの不思議な形はあちらこちらで神話や伝説を生み、サン=テグジュペリの有名な小説、「星の王子様」にも登場する。そしてバオバブは樹皮がロープに、葉は野菜として、そして実は飲料に用いられている。」

例2はいったいこのパラグラフの中で言いたいアイデアは何であるのかが全くわかりません。「バオバブの簡単な紹介」としては良いかもしれませんが。でもこれでは単なる「小学生の作文」であって、論文としては失格、非常に幼稚な文章です。論文・レポートの中では「パラグラフはひとつのアイデアだけを示す」と覚えておいてください。

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