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論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス)

 
論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス) 戸田山 和久
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戸田山 和久
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カスタマーレビュー

これはマックファンが書いた論文執筆指南書だ!
やたらにアウトラインの説明がある、アウトラインは本文中でも詳細にして反復的にその意図を説明している。よく読むとマックの専用ソフトでアウトライン・プロセッサー「インスピレーション」を、思考の視覚化機能を文章にして書き上げられたことが章立てを読んでいると見えてくる。かくいう私も愛用者だった!だから、何処となく平板。知的な駄洒落は、中々、ハイブロウ〜!本文後半でも自ら紹介している山内志朗「ぎりぎり合格」の駄洒落をかなり意識して、向こうを張って書いている。哲学者は駄洒落なくしては勤まらない、フーコー曰く、「哲学にはある種のびっくりするような陽気な愚行を突きつけることによって、理解しがたいある種の爆笑によって、最終的には理解することですし、いずれにしても(哲学を)破壊することなのです」(「わたしは花火師です」p.66, 2008)
さて、受講者(読者)は、破壊的に学習力が、作文力がついたか知らん!

レポートの書き方がわからないという方に
 文章が堅苦しくなく会話形式のように書かれているのでどんどん読み進む事ができます。
それでいて明瞭にレポートや論文の作成のルールやフローチャート等について書かれてい
るので、特に大学に入ってレポートの書き方がわからないという人にとてもお勧めできる
良本だと思います。ちなみに漫画「あずまんが大王」が好きな人は読んでると思わずニヤリ
とするのではないでしょうか。

論文の書き方を概観するには良い
副題が「レポートから卒論まで」となっています。実際にはレポートと卒論にはトピックの選び方から構成の複雑さまでいろいろと違いがありますが、そのあたりの違いに関しては本書を読むだけではよくわかりません。
ただし論文というのはどういう文章か、ということから、トピックのたて方、パラグラフや論文全体の構成など、必要なことはすべておさえられていて、しかも読みやすい本だと思います。
これ一冊読んで論文が上達、というわけにはなかなか行かないかもしれませんが、困っている人たちに道筋を示す良書だと思います。
あとはトレーニングと更なる勉強あるのみです。

一読の価値あり!!
「作文ヘタ夫」という学生に、著者が対談形式で論文の書き方をたたき込むというストーリー。
なかなか良くできている。

たとえば、論文の「アウトライン」作成には、単語で構成された「項目アウトライン」から、
短い文で構成された「文アウトライン」に進むという方法は勉強になった。
また、問いを見つけるために、
テーマにいろいろな種類の問い(「いかにして?:経緯」、「なぜ?:因果」、「どうすべきか?:当為」、「どんな?様態」)を
ぶつていくという「ビリヤード法」という提案は、なるほどと思った。

それにしても感心するのが、著者の文体模写で、ヘタ夫の最初のレポートのヒドさは驚嘆するし、
司馬遼太郎文体でパラグラフライティングを紹介する箇所には大笑い。

個人的に最も有益だったのは、Endnoteという文献入力支援ソフトの存在を知れたこと。
本書には出てこないけど、これを手がかりにref for windowsというフリーソフトを見つけられた。

この本を学生が読んでからレポートを書いてくれたら、
大学の教員は採点が少しは楽しくなるのだろう。
でも学生さんじゃなくても読む価値はあり!!

読み物として完成している
筆者が冒頭で述べるように、「読み物として楽しいもの」になるように心がけたという目標は達成されていると思う。論文を書いたことのない大学生が主人公であり、先生の助けを借りてまともな論文を書けるようになるまでの道のりが軽妙に描かれる。読んでいて飽きさせない。なお、論文を書くための情報の提供には妥協していないので、奥が深い本になっていると思われる。

関連


レポート・論文の書き方入門



ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)



レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫)



大学生のためのレポート・論文術 (講談社現代新書)



科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)


 
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