小論文の書き方・レポートの書き方論文の構想/論文の大構造

論文の大構造

論文の基本構造は三つの部分

 論文の大構造は、論文全体の構成を決めるもので、三つの部分からなるのが普通です。「序論」「本論」「結論」です。

 実際には大き目の論文・レポートであれば、本論部分が多くの章に分かれていたりします。さらに最後に「補論」のようなものがつくこともあります。しかし、どんな短いものであれ、長いものであれ、論文・レポートであれば、どのような章立てになっているかにかかわらず、この三つの要素を含むと考えてください。

序論

 「序論」は論文全体の紹介です。この論文・レポートが「何を意図しているか」「どのような問題意識を持っているか」「どのような結論に至ったか」「どのように議論していくか」ということを簡単に紹介します。ここを読めば、筆者が何を考えて、何をこの論文・レポートで主張しているのかがつかめるようにしておきます。

 「序論」に結論を書いてしまっても良いのです。むしろ、序論で結論を明らかにしておかなくてはなりません。

  一般の文章では結論は最後に来るように思われがちですが、論文・レポートは小説ではありません。推理小説なら結論を先に出されてしまったら興ざめかもしれませんが、論文・レポートは、「突飛な結末」を楽しむのではなく、論文の著者がどうやってその結論に行くかの過程を見るためのものです。

 ですから「私の結論はこれである。こうした方法論を用いてこうした結論に至った」というようなことを、「序論」に書くべきなのです。読み手は、結論を念頭に置き、書いた人の議論を追いながら検証していくことができます。

本論

 「本論」は、自分の主張したいことに沿った証拠を積み上げていく部分です。次から次へと証拠を繰り出し、自分の議論を進めて行きます。ここで使われるのは自分で調べた資料や、調査結果、実験結果や二次資料(参考文献など)です。

 本論の途中に余分なものを入れてはいけません。論文のテーマに関するものを書くのではなく、「論文の主張に沿ったもの」を書かなくてはいけません。

 つまり、余計な情報は入れない、ということです。引き締まった論文は、主張に沿った証拠を次々に繰り出します。

結論

 「結論」は言わば裁判の判決部分のようなものです。「本論」で有罪(あるいは無罪)の証拠を積み上げ、読み手が納得できる形で判決、つまりは書き手の結論を述べます。とは言っても単なる結論の宣告ではなく、「本論」で議論されたことをサマライズして、「であるからこう考える」のように導き出します。

このテーマの参考書

 このテーマの参考書としては論文の書き方をお勧めします。日本語の本で論文の構成の重要性を説いた最初の本かもしれません。文庫ですし、求めやすい価格です。ただし、マニュアル的なものではありません。文系の論文が基本になっており、またある程度以上の教養がある人が対象となっているようです。

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