小論文の書き方・レポートの書き方和文英訳(翻訳)

和文英訳(翻訳)

翻訳しやすい文章の書き方

私は仕事で英文の専門書の和訳をよくやります。2008年までに翻訳した書籍3冊が出版されています。その逆、つまり和文からの英訳は本格的なもの、大部のものは経験がありませんが、短い公文書の翻訳などは結構する機会があります。

自分で英文を書く場合には、最初から英文で考えますから問題ないですし、和文と英文の両方が必要な場合にも、どちらでも使えるように構造を考えて書きます。

問題は、他人が書いた文章を訳す時です。これは文章を訳す時だけでなく、通訳をするときも同じなのですが、どうしても英訳しにくいものが数多くあります。

原因の第一は、主題がわからないことです。文章がだらだらと続いているだけで、「この文章は何について書いたものか」が導入部分にないと、文章の中身を理解するだけでも大変。そんな文章は直訳はできても、意味不明な英文にしかなりません。

次にやはり、なんとなく言いたいことはわかるけど構造ができていないもの。論文は導入・本論・結論という順序で明確になっていないと、国際的なスタンダードに合致したものにはなりません。

一番問題が多いのは政府関係機関などが作る公文書です。公文書を日本語で作る場合、相手にとってわかりやすいかどうか、という基準よりも、関係する部署などにとって問題がないかどうか、という基準が優先されることが多いからです。

つまり相手を説得するための文章を作るのではなくて、国内で問題を起こさないような文章を作るのがよし、とされる傾向があるためです。そのような環境で仕事を続けてきた人たちは、「問題なし」とされる文章を書くトレーニングしか受けていません。

もちろん、「問題なし」とされない限り外へ文章が出せない時がありますから無視はできません。しかし、「問題なし」とされた上で、さらに外部に対して説得力を持つ文章を書くことは不可能ではないのです。そのような文章をまとめる機会のある方はぜひチャレンジしてください。

プレゼンテーションする場合は

なお、レポートを欠くスキルと、英語のプレゼンテーションのスキルは、用いる資料の基本構造は同じですが、直接のコミュニケーションを必要とするプレゼンテーションにはまた別のスキルが必要となります。ある意味「場馴れ」も必要ですので、英会話スクールなどで練習するとよいでしょう。私は自由度が高い個人レッスンをとりました。