小論文の書き方・レポートの書き方サイトについて

書籍「小学生からの小論文」を発売

このたび日本の初等教育に一石を投ずるべく「主体的に学び、考え、そしてまとめる 小学生からの小論文 教師・保護者が知っておくべきライティングのスキルとは」を出版いたしました。Kindle版もございます。この本は、日本の基礎教育に欠けているアカデミック・ライティングに必要なスキルの部分を解説するものです。

論文・レポートの書き方の教科書を発売

特に大学や大学院での使用を想定した教科書「小論文・レポートの書き方 パラグラフ・ライティングとアウトラインを鍛える演習帳」を出版しました。既に複数の大学・大学研究室、学習塾やコンサルティング企業様などから注文をいただいております。同書にはアマゾンのKindle版もございますのでご利用ください。

本書のご注文に関してはこちらをご覧ください。書店様・大学生協様向けには卸しも行っております。また、教科書として指定をお考えの大学様・学習塾様等にはサンプルをお送りいたします。サンプル提供に関してはこちらを参照ください

パラグラフ・ライティングのオンライン講座をリリース

パラグラフ・ライティングを速攻で学びたい方向けに、パラグラフ・ライティングに関するオンライン講座を公開しました。個別に受講される方は『文章術シリーズ1 パラグラフ・ライティング入門 国際標準の文章術を学び、自分の書く文章の説得性を大幅にアップしよう!』をぜひご利用下さい。(Udemyでのオンライン受講)

グループでの受講を希望される方は、人数や日時を決めてのグループ講座をお勧めします。(ネットによる対面受講)

当社では、パラグラフ・ライティングを学んだ方のための添削講座を設けております。何らかの方法でパラグラフ・ライティングを学んだ方はスキルアップのためぜひご利用ください。(メール等による添削)

小論文の書き方指導・小論文の添削

一方当社では現在、論文・小論文の添削サービスなどは行っておりません。大学院で教えていても、学生一人ひとりの論文添削までは負担が大きくてできないのが実際です。

小論文の書き方

この論文の書き方サイトで紹介するのはあくまでも小論文の書き方、レポートの書き方のコツです。筆者自身は大学院において修士論文や博士論文の指導も行っていますが、そうした大部の論文の書き方の詳細は念頭においていません。修士論文や博士論文では、論文の書き方以前に、問題設定やリサーチの方法もが相当重要になりますが、小論文では課題があらかじめ決められている、あるいは仕事の上で小論文のテーマが与えられることも多いからです。ただし、大論文でも小論文でも基本構成は共通ですので、修士論文・博士論文などを書かれる方は、論文の基本構成に限ってのノウハウとして当サイトの情報をお読みください。

また、特定の学会や大学などの論文の体裁をサポートしているわけでもありません。論文を募集する団体個々によって論文のフォーマットにかなり違いがあり、把握は不可能だからです。あくまでも短い論文やレポートを、いかにしてわかりやすく、説得力があるように仕上げるか、という基本や小論文を書くコツについてだけを、一般論として解説しています。

小論文の書き方・レポートの書き方の参考書には「テーマの選び方」といったことまでサポートしているものがありますが、このサイトでは、既に書いたようにテーマは既にあるもの、と想定しています。テーマが選べないうちには論文は書けないでしょう。だって書くことがない、あるいは書けるほどに煮詰まっていない、ということですから。筆者はそこまで親切ではありませんので、あらかじめご了承ください。

論文の書き方・レポートの書き方サイトを立ち上げたわけ

筆者は当初は講師として、そして現在は客員教授として愛知県にある、ある私立大学の大学院の通信講座で開講以来、講師を務めています。半年を一学期として、各学期末には筆者の講義を受講した学生の小論文・レポートの審査を行うのです。また現在は修士論文・博士論文の執筆の指導も行っています。

しかしどうも論文の内容以前の問題が目に付きます。小論文やレポートの書き方に問題があって、論文の形になっていないものが多いのです。本来大学院生ですから、論文の中では自分の主張したい点を明確にした上で、読者に対して説得力のある議論を展開しなくてはいけません。ところが、何を論点にしているのかわからない、小論文の書き方を学生が理解しておらず、単なる講義の感想文になってしまっているものがかなりあります。

これが毎年のように繰り返されるわけです。現在では「大学院生に論文の書き方の基礎から教えなくてはならない」というのが現実だと認識しています。

とは言っても限られた時間で学生一人一人に小論文の書き方を指導することは困難です。また「小論文の書き方の参考書を丸ごと読みなさい」と言っても、小論文の参考書は「多くのことが書きすぎてある」傾向があって、時間も無駄になります。そこで、小論文やレポートの書き方の要点だけ、つまりは小論文のコツだけを簡単に示そうと考えてこのサイトを作りました。

筆者も最初から論文やレポートの書き方を理解していたわけではありません。大学の卒論も今から思い起こせば、論の組み方はお粗末なものであったと言わざるを得ません。筆者が「小論文の書き方」というものは何か、というのがわかったのは、かつての上司に勧められて読んだ論文の書き方という本と、オーストラリアの大学院に入学して、小論文の書き方の指導を受けたからであると思います。

小論文とレポートの違い

このサイトでは小論文とレポートをひっくるめて考えています。文章の構成の上では小論文とレポートの違いはないと考えるからです。小論文とレポートの違いは、無論異なった定義をされる方もお出ででしょうが、書く目的の違いと考えています。レポートは求められることに関して報告するものであり、必ずしも書き手の意見を含みません。一方の小論文は、小なりと言えども論文ですから、書き手の主張が含まれます。それでもレポートでも小論文でも主題があり、その主題を説明していく構成には違いはありません。

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