既存のスタイルの編集
メニューから変更
既存のスタイルの編集を行うためには、リボンのところのスタイルから該当するスタイルを選んで右クリック、「変更」を選ぶのが一つのやり方です。
オーソドックスな指定方法ですし、この画面からでないと指定や変更ができないものもありますから、必須のオプションです。その一方で、直感的に印刷イメージがわからないなど、特に見た目の変更には難しい時があります。
見た目を変更してからスタイルに適用
その時に使える便利な機能が先に見た目を変えておいてからスタイルに適用するやり方です。
使い方は、まず印刷レイアウトあるいは「下書き」表示で、変更したいスタイルが適用されている行を一つ選びます。そして、見かけを手動で変更します。例えば参考文献ならば、典型的には二行目の左にインデントが入ります。例えば以下のよう。どうやって2行目だけインデントを入れるかって?「表示」メニューでルーラーを表示させて、目盛りのところの下の三角だけスライドさせてください。
これで、この段落の見た目が変わりましたが、スタイルの定義自体は変わっていませんので、次の段落として別の参考文献を書こうとすると、「参考文献スタイル」にしても、2行目のインデントが適用されません。
スタイルの定義を変更するためには、あらかじめ見た目を変更しておいた段落にカーソルを持っていきます。そして「スタイル」をクリック。この場合ですと「参考文献」スタイルが選択されていますから、それを右クリック。「選択ヵ所と一致するように(スタイル名)を更新する」です。
「選択ヵ所と一致するように(スタイル名)を更新する」をクリックすれば、スタイルの定義が変更されるのと同時に、同じスタイル名を指定した箇所は、すべて更新されます。
スタイルを編集する場合の注意
スタイルの定義を編集することで一括して見かけを変更できるのはとても便利です。しかし、逆に言うと、手動で見かけを変えていた部分があると、新たなスタイルで変更されてしまいます。
よくある失敗が、「標準」スタイルのままで部分的に見かけを変更している場合や、「標準」を基準としたスタイルを使っている場合。「標準」の定義を変えると、手動で変えていた部分や、「標準」に依存している部分が変更されてしまい、全文書的に「あれあれ」ということが発生します。
例えば、論文に引用文を入れる時にはよく左側にインデントを入れます。これを特定の段落に手作業で入れておいてスタイルを標準のままにしていると、「標準」スタイルを編集した時にインデントが解除されてしまう場合があります。
見かけが異なる部分には、必ず専用のスタイルを定義して使うと覚えておいてください。
次はアウトラインレベルの紐づけです。