小論文の書き方・レポートの書き方小学生からの小論文

『主体的に学び、考え、そしてまとめる 小学生からの小論文 教師・保護者が知っておくべきライティングのスキルとは』

『主体的に学び、考え、そしてまとめる 小学生からの小論文 教師・保護者が知っておくべきライティングのスキルとは』『主体的に学び、考え、そしてまとめる 小学生からの小論文 教師・保護者が知っておくべきライティングのスキルとは』は、子どもたちが小学校、中学校、高校から大学に入り、そして社会に出ていく時に必要な文章力としての「小論文のスキル」とはいったい何であるか、そしてなぜそれが必要とされているのか、どのようにすれば子どもたちが身に付けることができるか、などを解説しています。

現在PISAの読解力テストで日本が順位を下げたことが話題になっています。しかしPISAのいうReading(読解力)は単に国語のように読む力が求められているのではなく、事実と意見の区別を行い、さらにまとめるところまでが含まれています。つまり、PISAの読解力問題では小論文を書くのと基本的に同じ力が求められていると考えられます。

昨今学習指導要領などで「主体的に学び、考え、そしてまとめる」ことの重要性がうたわれています。また小学校でも、従来の作文に加え「説明文」など、実用的な文章の指導も行われるようになってきました。「主体的に学び、考え、そしてまとめる」そして、他者に自分の意見などを説明する時に重要なのは、「文章を書くスキル」です。ここで言う「文章を書くスキル」は従来の「作文力」とは違い、合理性に基づいて文章を構成し、説得性と論理性の高い文章を構築するスキルのことです。

英語圏では、「パラグラフ・ライティング」というスキルが一般化しており、小学校の頃からカリキュラムの中で学びます。日本語で「書き方」というと、どうしても「文字の書き方」のことを想像してしまいがちですが、日本の子どもたちが文字の書き方に悪戦苦闘している間に、欧米の子どもたちは「合理的な文章の書き方」を習い、身に付けているわけです。本書ではそれを「小論文を書く力」あるいは「小論文のスキル」と表現しています。

ではなぜ今日本でも小学生から「小論文を書く力」を鍛える必要があるのでしょうか。「大学入試に小論文試験が必須になるから、早いうちから勉強させなくちゃ」と、保護者の方や学校の先生、塾の先生など、みんなが考えていると思います。もちろん、多くの子どもたちが直面するとりあえずの目標は、大学入試対策、あるいはその後の就職試験に出題される小論文問題対策になることでしょう。 では、なぜ大学入試で、それほどまでに小論文が重視されるようになってきたのでしょうか。特定の大学の入試だけでなく、国全体として小論文試験の導入が言われるようになってきたのはなぜでしょうか。なぜ従来の「国語の試験」では不十分なのでしょうか。

小論文の力が求められるようになってきたのには、ちゃんとした理由があります。単に「これが今の入試のトレンドだから」ではありません。時代が、そして社会が小論文のスキルを身につけていることを求めるようになってきたからに他なりません。 一つには、昨今の学習指導要領でもわかるように、与えられたことだけをこなすのではなく、主体性をもって考え行動することが求められる時代になってきていることがあります。学習指導要領では、「考える力」までがうたわれていますが、「考えたことを表現する」に至らなければ意味がありません。つまり、自分の考え方を持ち、それを相手に適切な方法で伝える力が求められているのです。本書で紹介する小論文のスキルは、まさに「考えたことを他人に伝えるための手段」なのです。

さらに、最近の学習指導要領には、「社会について資料に基づき考える」とか「観察・実験を通じて科学的な根拠をもって思考する」という文言があります。実は小論文のスキルを使って文章を書くプロセス自体が、まさに「資料に基づき考える」「根拠を持って思考する」ことに他なりません。論理的な文章構成に自分の考えを落としこもうとすれば、「資料に基づき」「科学的な根拠を持って」自分の考えの裏付けを示さなければならないからです。

本書は『小論文・レポートの書き方 パラグラフ・ライティングとアウトラインを鍛える演習帳』の著者が新たに書き下ろした書籍です。『小論文・レポートの書き方』は、大学生・大学院生など、直接小論文を書く人を対象とした本であったのに対し、本書『小学生からの小論文』は、子どもたちを指導する立場にある保護者は学校の先生などを対象として書かれました。 これは、大学生などの実態を見る限り、もっと早くから小論文の書き方を、重要なライティング・スキルとして学ぶ必要があるとの著者の考えによるものです。

『小論文・レポートの書き方 パラグラフ・ライティングとアウトラインを鍛える演習帳』は多くの大学のゼミなどで教科書として使われています。そのことが、日本では実態として多くの人が大学に入ってから小論文の書き方を初めて学ぶことを示しています。大学院で論文の指導をしている著者は、論文の中身を指導する以前に、論文の書き方を手取り足取り一人一人の学生に指導しなければいけない現実に問題意識を持っています。 昨今の学習指導要領などで「主体的に学び、考え、そしてまとめる」ことの重要性は指摘され、教育内容も方向性をシフトしつつあります。その一方で、どのように「主体的に学び、考え、そしてまとめる」のか、つまりhowの部分で迷っている教師や保護者が多いのが現状ではないでしょうか。本書はそうしたhowの部分のヒントになるように書かれました。

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