スタイルとは

改行記号の意味

スタイルはMSワードを使う上で非常に重要な概念です。MSワードを開いてみると、各行や段落の終わりに鍵矢印の記号があるのに気が付くと思います。これはキャリッジ・リターンと呼びますが、元来はタイプライターで改行していた時の名残の改行記号です。PCだとEnterキーに同じ印が付いていますね。

キャリッジリターン

この改行記号は、MSワードでは非常に重要な役割を果たしており、改行記号までの文章のブロックがどのような属性を持っているかがここに格納されています。つまり、文が始まって改行記号までのブロックが、同じ属性を持つということを表しています。単に文章の区切りを示しているだけではありません。例えば、ある段落が見出しなのか、本文なのかという情報はここに保管れています。

この改行記号の属性を表しているのがスタイルです。スタイルというのは、ホーム・メニューをクリックすると出てくるリボンの中にあります。MSワードを実行している画面の幅によって折りたたまれていることもあります。

折りたたまれたスタイル

折りたたまれている時(画面サイズが小さい時)にはスタイルのところの矢印をクリックすると展開します。 今、「標準」が選択されていますが、これが何の指定もしない時のデフォルトとして適用されているスタイルです。いわば通常文書の本文部分に使われるスタイルということですね。

スタイルメニュー

画面サイズが大きい時には、最初からある程度スタイル名が見えていますが、やはりスタイルのところをクリックすればさらに見ることができます。

スタイルメニュー

この中で「強調斜体」や「強調太字」というのは、改行記号に含まれる情報ではなく、文中の一部だけに適用できるスタイルです。一方の見出し1であるとか、表題であるとかは、段落全体(改行記号の終わりまで)全体にしか適用できません。つまり、スタイルと言っても実は特定の部分に適用できるものと、段落全体にしか適用できないものと、2つのタイプがあるということですね。

特に重要なのは段落丸ごと指定するスタイルの方です。

次はスタイルと見かけです。